トリケラトプスの成長にともなう頭骨形態の変化
トリケラトプスの成長
トリケラトプスは、北アメリカの白亜紀最後期の地層から見つかる植物食恐竜。3本の角が特徴的である。モンタナ州に分布するヘルクリーク層では、トリケラトプスの化石が比較的よく発見される。
以前は角や襟飾りの特徴の違いから、多くの種類に分けられていたが、モンタナ州立大学付属ロッキー博物館が長年に渡って収集を続けた結果、種の違いの証拠として示されていた特徴は、幼体から大人まで様々な成長段階の変化を見ているに過ぎないことがわかってきた。
目の上の角は、生まれて間もない頃は小さく、やがて後ろ向きに曲がって伸びるが、途中から前向きにカーブするようになり、フリルの周囲の骨(縁後頭骨)は、とがった三角形から平たい三角形に変化する。